副院長の藤井です。
今日のブログテーマは「アイシングと温熱療法の使い分け」について、です。
怪我などで傷めたり、コリなどがつらい時、患部を温めたら良いのか、または冷やしたら良いのか迷う場合が有るかと思います。
スポーツ観戦が好きな方は、選手が怪我をした時や競技をした直後など、患部などをアイシング(冷却)をするのをよく見かけると思います。コールドスプレーや冷やす湿布が活躍するあのシーンです。
一方、筋肉痛や腰痛などで温めると気持ち良かったり、使い捨てカイロなどを貼ると症状が改善されたりすることもあります。
「冷却」「温熱」の使い分けを簡単に言えば、
急性の炎症期は冷やす
慢性の非炎症期は温めるです。
アイシングをするときは、筋肉を傷めた直後など、患部が
熱を持っている炎症期に行います。
急性炎症をおこしてズキズキと痛みを感じているときは、その部位を冷やすと熱がひいて楽になります。

炎症とはその字のごとく、燃えている状態を想像してください。
燃えているので水をかけて消火・冷却するのです。
炎症の特徴は・・・
1:腫れる
2:赤くなる
3:痛み
4:発熱
5:機能障害

アイシングの方法は氷嚢でしっかりと冷やします。
炎症を起こしている部位や炎症の程度にもよりますが、10分程氷嚢を当ててしっかりと冷やします。
(10分間は結構長く感じます、初めは痛いのですが、そのうち冷たさでマヒしてきます。ここまで徹底して冷却するのが大事です!)
炎症の程度によってはアイシングを繰り返し行います。
またお風呂に入った後は炎症部分をアイシングをしてください。
(あくまでもアイシングは受傷時の応急処置なので、怪我をしたらすぐに医師の診断を受けてください)
それに対して温熱療法を行うときは、症状が落ち着いて痛みが慢性になってきたときに行います。
上に書いた炎症の特徴が無くなってきたら温めます。
温めることによって、筋肉の緊張がほぐれ血液循環も良くなります。
身体も正直なもので、冷やす必要がある炎症期のときは温められるよりアイシングの方が心地よく感じます。
もし、急性の炎症期に熱を持った部分などを温めるとズキズキと痛みが強まってしまいます。
そして、慢性期の固まった筋肉など温める必要があるときには冷却されるより温めるほうを心地よく感じます。
炎症と非炎症を見極めてアイシングと温熱を上手く使い分けてください。
お灸治療も温熱刺激なので炎症期はあまり使いませんので、自宅でお灸をしている方は気を付けてください。(我々プロが行う鍼灸治療では炎症期でもお灸を使うことはあります!)
↑アイシングで使う氷嚢です。使用頻度が高い場合は1つ有ると便利です。
ちなみにアイシングのコールドスプレーでは冷却効果はあまり期待できません。
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