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骨折後の浮腫、乳房の張り



症例報告:梅津


70代男性


●主訴
骨折後の浮腫、乳房の張り

来院10か月前に右踵部(かかと)骨折をした。骨折は治癒したが、足首の腫れがひかず、歩行は出来るが動かしずらい。
また、来院の前年に前立腺癌と心房細動の手術を経験している。

その影響でホルモンバランスが崩れ、やや乳房が膨らみ(女性化乳房)、片方には張るような痛みを感じている。



●症状所見
来院時、右足関節が明らかに腫れて、足背部は一部皮膚が変色し、つっぱるような鈍い痛みがあった。

普段はデスクワークで一日ほぼ座って過ごすため、夕方に浮腫み(むくみ)がひどくなるとのこと。また、両乳房はわずかに膨れており、左乳房に脹痛(張った様な痛み)があった。



●治療の内容と経過
前立腺癌手術により、骨盤内リンパ節郭清(リンパ節を切除)を行っているため下半身への刺鍼は不可であり、心臓への負担も考慮しつつ施術を行った。

主に足部のツボに接触針(刺さずに触れるだけの鍼)と、下肢のリンパドレナージを行った。また、遠方にお住いで頻繁に来院頂くことはできないため、自宅でのセルフケア(マッサージ、関節運動)を指導した。

2診目:自宅でのセルフケアを欠かさずに行っているため、足背部の痛みはなくなり、全体的な浮腫みも軽減した。1診同様に下腿への接触鍼と下肢リンパドレナージを行った。
また、左手指先から刺絡(無痛の鍼を用いて指先から数滴の悪い血液をとり循環をよくする療法)を行った。

3診目:乳房のふくらみはまだ少しあるが、左の乳房痛が消失した。
足関節周辺の浮腫はかなり軽減している。2診同様に接触鍼、リンパドレナージと刺絡を施した。



●まとめ
来院前年の骨折で足の浮腫みがひかず、病院でも治療法がなく、鍼灸を試してみたいとのことで来院された。

大きな手術を経験されており、下半身への刺鍼が不可能なことから、接触鍼とリンパドレナージを主として治療を行った。遠方にお住まいのため頻繁に来院いただくことも出来ないことから、ご自宅でセルフケアを行なって頂くことにした。とても積極的にケアをして頂いた結果、来院毎に浮腫みが軽減していった。

同時に、手術の影響で女性化乳房様の症状も、刺絡を行うことで乳房周辺の経絡のつまりが取れ、痛みがなくなったと考えられる。今回の症例は、ご本人の積極的な治療参加により非常に良い経過であったと思われる。












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