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脳腫瘍 腰痛

症例報告:藤井

40代 男性


●症状
来院時の主な症状:
腰痛、直立姿勢の保持がつらい、歩くのがつらい、寝ていれば痛みなし
前屈により痛み増強、下肢しびれ・痛みなし
2009年に腰部椎間板ヘルニア歴 神経ブロックにて治療

その他の症状:
脳腫瘍による左半身軽度麻痺、右手振戦、目の焦点が合わせにくい
頭痛、肩こり



●既往歴
脳腫瘍(退形成性乏突起膠腫 stⅢ)にて都内病院にて治療中
2005年脳腫瘍手術
2010年脳腫瘍再発手術
2014年脳腫瘍再発手術
2015年脳腫瘍再発手術



●所見

腰痛のために来院
慢性的に軽度の腰痛があったが、この数日間が特に悪化し日所生活動作がつらい、痛みのため前屈はほとんどできない。
重いものを持つなどの特定の原因は見当たらず。

腰部の筋肉の過緊張が見られ、痛む範囲が背部~腰部、殿部、大腿部まで広範囲に広がっている。
安静にしたときの痛みはなく、動作に伴う強い痛みがある。
神経痛のような電撃的な痛み、坐骨神経痛はなし。
筋筋膜性腰痛の可能性が強いため、一般的な急性腰痛緩和の治療を優先する。



●治療の内容と経過
初回~3回診
特に痛みが強い腰痛を取り除く治療を最優先する。
腰部椎間板ヘルニアの既往歴があったが、ヘルニア特有の症状はあまり見られず、腰の筋肉が何らかの原因で傷み、腰痛になっていると推測した。
一般的な急性腰痛(筋筋膜性腰痛)に準じた鍼灸治療を行う。
2回目、3回目と治療を重ねるとだいぶ痛みが引いて、日常生活への支障も少なくなった。
度重なる手術のために筋力が低下し、腰に負担がかかっているため、殿部・下半身などのストレッチを指導して腰の負担を少し軽減する。

4回目~8回目
腰痛の症状は軽減しつつあるので、腰以外の慢性的な頭痛、肩こりの治療、また脳腫瘍の治療も並行して行う。
肩、首の筋肉の緊張が強く、慢性的な頭痛の発生の原因の一つになっていると推測し、治療すると頭痛は緩解。
睡眠や胃の具合も少しずつ良くなった。

9回目~12回目
脳腫瘍再発のための抗がん剤を服用中なので、抗がん剤投与直後から1週間はだるさ吐き気、下痢などの症状が強い。それらの症状の緩和を優先する。

13回目以降
月2回程度の通院で症状緩和、体調管理に通院中。




●まとめ
度重なる脳腫瘍の再発のため、とても過酷な闘病をしている患者さんです。
身体もこころも消耗する中、腰痛になってしまい日常生活に大きな支障が出てしまい、鍼灸治療に活路を見出すために来院されました。
まずは一般的な腰痛治療により痛みの軽減と日常生活の復活を目標にして治療を開始したところ、数回の治療で腰痛はとても楽になりました。
がんを患った方は少しでも身体の不調があると病気と関連して考えてしまい、精神的に大きな負担になるため、少しでも苦痛のない健やかな日常生活を送れるようになることがとても大事です。その意味で鍼灸治療が役立つことはたくさんあります。

腰痛が軽減した後に、抗がん剤治療の副作用軽減のためのケアや、体力、筋力低下に対するケア、体調を整えるケアを行いながら現在も闘病中です。
がん治療における抗がん剤副作用軽減、手術や放射線の副作用に対処するための鍼灸は、体質や薬剤の性質に合わせて適切なタイミングと刺激量でケアを行うと、とても優れた効果を発揮する場合が多いです。
1日も早い快復を心から祈ります。




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