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頭痛 胃弱

症例報告:藤井



女性40代



●症状
慢性的な頭痛 胃腸虚弱

所見 
 ・普段から慢性的な軽度の頭痛に悩まされている。週3~4回、朝より夕方に頭痛を感じる。
 ・時々吐き気を伴う激しい頭痛で寝込んでしまう。
 ・胃が弱いので薬を服用することに抵抗がある。 
 ・食欲不振、食べると胃が張って苦しい。冷たい食べものは苦手。
 ・やせ形体質で冷え性、仕事が多忙。目が疲れやすく常に肩は凝っている。
 ・便通は3日に一度硬め。
 ・マッサージなどはたまに行くが、もみ返しが怖くて凝りが特に酷い時にしか行かない。




●経過
1回目の診察 
肩と首を触診すると非常に硬く凝っていて、押圧するととても気持ち良い。
前傾姿勢による事務仕事や読書などで首肩に負担がかかり、少ない筋肉で頭の重量を支えているため筋肉に過度な負担がかかって凝りを生じていたと考えられる。
頸部後方の筋肉の緊張が特に酷く、圧迫すると後頭部から頭頂部にかけて鈍く痛みが広がる。ここを緩めるべく鍼灸治療を開始。鍼灸手技と同時に湯たんぽで後頚部を加温。
胃腸が弱い体質なので、消化器に関連するツボを刺激しながら腹部には刺激の弱い灸を数壮施した。
背部の施術時に背骨の際の筋肉が非常に強く緊張している箇所が複数確認出来たので、それらのポイントを中心に鍼灸治療で緊張緩和を促した。
治療直後に「頭部のモヤモヤ感がなくなり、目がはっきり見えて明るくなった感じがする」と感想をいただいた。

2回~4回の診察
1週間毎に来院、軽度の慢性的な頭痛はあまり感じなくなってきたが、治療3日後位から少し頭痛が感じることがある。
首肩の緊張緩和の鍼灸治療に加えて、簡単な軽いストレッチを練習。

背部の緊張ポイントを丁寧に調べると「胃にひびく」場所を見つけ、そこを重点的に治療を行う。灸をすえると気持ち良い感覚があるというので、灸を多めに施す。湯たんぽによる加温とお灸の効果で手足まで暖かくなった感じがする。


5回~8回の診察
鍼灸による肩首の緊張緩和と自宅でストレッチとツボ押しを実践しているためほぼ頭痛はなくなった。
鍼灸治療に加えてストレッチの練習をさらに行い、胸郭を構成する様々な筋肉のストレッチなどを習得していただいた。
8回目以降は頭痛が気にならなくなった上に胃の状態も良くなってきたので通院を2週間ごとの治療に変更。

現在約1カ月に1回の通院にて冷えや胃の不調なども改善し、肩凝りや頭痛はほぼ気にならなくなっている。



●まとめ
首肩の筋肉の緊張による頭痛が発生する「緊張型頭痛」の典型的な症例です。
慢性的な軽度の頭痛は首や肩の凝りが原因となっている緊張型頭痛の場合が多く、肩首の筋肉の緊張を緩和することで解消されます。
首肩こりの原因は姿勢不良、筋肉不足、ストレス、眼精疲労やそのほかの身体の異常など、複合的な原因で筋肉の緊張が継続して「凝り」が生じます。それらの原因を的確に解消し、身体を改善することが重要です。
胃をはじめとする内臓の異常などが肩凝りなどの原因となることも多く、この方の場合も胃の症状改善が頭痛の緩和に大きなウエイトを占めていたかもしれません。

中医学的な観点から考察すると、大まかな証は脾陽虚証に該当し、病機は脾の清陽が頭部に登らず、血も不足気味なため、疲労などで気血が消耗することによって虚性の頭痛が起こっていると考えました。

年に数回の片頭痛の発作も有ったようですが、鍼灸治療を開始してからは片頭痛発作も起きていません。
また、自宅でのストレッチや軽度の運動・体操などを継続していただいている事が体調維持にとても役立ってます。
このような頭痛の症例は鍼灸治療はとても大きな効果を表すことが多く、鍼灸の得意分野であると思います。


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