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起立性調節障害

症例報告:奥出


10代女性


●症状の特徴と経過
小学校高学年から、起立性調節障害による頭痛、腹痛、めまい、吐き気、慢性疲労などの体の不調がある。
最もつらい症状は、立ちくらみ(ふらふらする感じとだるさ)、食後の気持ち悪さ(実際に嘔吐することはない)。


●所見
手足と腹部に少し冷え感。
熱感やほてりはなし。
食欲にばらつきあり。
睡眠状況不良。
就寝時間や起床時間にばらつきがあり、睡眠時間は3~10時間。
口や喉に少し渇きあり。汗・耳・目の異常なし。
イライラしやすい。
検査異常なし。
アトピーあり。
服薬なし。
頚部の緊張あり。
腹直筋(腹筋)の緊張あり。
寒さに弱い。足の冷えあり。
皮膚は乾燥している。


●生活習慣
学生。偏食なし。冷飲食あり。運動習慣なし。薄着。お風呂に入らず、いつもシャワーですませる。


●治療方針
脈や頚部、腹部の緊張、生理前後の症状から、気の流れの停滞の強さがうかがえる。それらの異常が胃腸機能に影響し、立ちくらみや悪心を生じていると考えられる。また冷飲食や薄着による冷えの蓄積もあると考えられ、したがって、よりいっそう気血水を体の上部・表層まで運ぶことができずに皮膚の乾燥や末端の冷えになっていると考えられる。気の流れを整えることを基本に、腹部や腰部を温める治療を行なった。


●経過
ストレスのかかる行事の前には不眠症状が出るが、胃腸症状は落ち着いている。



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